キッチンカーでベーグル店を始めたい方に向けて、知っておきたいポイントを分かりやすくまとめました。
キッチンカーの準備段階で必要となる届け出の種類や、スムーズな運営に向けた基礎知識を押さえておくことで、安心して営業をスタートできます。
現場で役立つ工夫や軌道に乗せるための視点にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
キッチンカーでベーグルを販売するメリット
はじめに、キッチンカーでベーグルを販売するメリットを紹介します。
調理が簡単
ベーグルは作り方がシンプルで、注文後の仕上げに手間がほとんどかからないため、キッチンカーとの相性がよいメニューです。
温めたり、好みの具を軽く挟んだりするだけで形になり、専門的な調理スキルがなくても無理なく提供できます。
待ち時間が短い分、お客様の流れも途切れにくく、限られた営業時間でテンポよく販売数を伸ばしやすいでしょう。
短い営業時間でも効率よく数をこなせるため、安定した売上を期待できます。
ヘルシーで人気が高い
ベーグルは油分や乳製品を使わずに作れるため、軽くてヘルシーな印象があり、健康を意識する人から人気がある商品です。
しっかり噛んで食べるタイプの生地は満足感を得られやすく、小腹がすいた際にも喜ばれます。
また、材料がシンプルでアレルギーに配慮しやすく、幅広いお客様に手に取ってもらいやすいことも魅力です。
体にやさしいイメージが強いことから、リピーターも生まれやすく、長く愛される商品として展開しやすいでしょう。
おしゃれな見た目との相性もよく、キッチンカーで展開すれば女性を中心に人気が広がりやすいメニューです。
アレンジ幅が広い
ベーグルはアレンジの幅が広く、ちょっとした工夫でまったく違った印象のメニューを作れることも強みです。
生地に甘い素材を練り込んだり、具材やソースを入れ替えたりするだけでも味のバリエーションが広がります。
組み合わせ次第でスイーツ風にも、しっかり食べられる食事系にも変化し、店舗ごとの個性を出しやすく、周りとの差別化が容易です。
季節やイベントに合わせてメニューを更新することもでき、オリジナリティを打ち出したい方に適した商材といえます。
キッチンカーでベーグルを販売する際に必要な資格・免許
ここからは、キッチンカーでベーグルを販売する際に必要な資格と免許、準備すべき設備について解説します。
食品衛生責任者
キッチンカーでベーグルを販売するには、食品衛生責任者の資格が必要です。
食品衛生責任者は、食品を扱う場所ごとに必ず置かなければならない資格で、資格は各自治体が行う講習会を受けることで取得できます。
営業許可の申請を行う際にも取得していることが前提となるため、開業準備の早い段階で取得しておくと安心です。
講習会では、衛生管理の基本や安全な調理方法などを丸1日かけて学び、講習を終えると修了証が発行され、その日から責任者として登録できます。
なお、調理師や栄養士、畜場法に規定する衛生管理責任者など、一部の資格をもっている場合は受講が不要です。
保健所の営業許可
キッチンカーでベーグルを調理して販売する場合、保健所の営業許可も必要です。
保健所の営業許可は、安全に食品を扱える設備や衛生管理が整っているかを確認したうえで発行されるもので、キッチンカーも一般の飲食店と同じ基準でチェックを受けます。
また、許可は全国どこでも使えるわけではなく、販売するエリアを担当する保健所ごとに取得しなければなりません。
そのため、複数の地域を回る場合は、出店する地域ごとに許可を取りましょう。
自治体によって異なりますが、保健所の営業許可は5~8年間有効で、期限が来たら更新手続きが必要です。
工程別に必要な資格
キッチンカーでベーグルを扱う際は、「生地から焼く場合」と「販売のみの場合」で必要となる資格が変わります。
車内でパン生地から焼く場合
キッチンカーで生地からパンを焼いて販売する場合は、2種類の資格が必要になります。
まず、専用の工房や製造設備でパンの製造・包装まで行う際に求められる「菓子製造業の営業許可」を取得しましょう。
そして、作ったパンをキッチンカーで販売するための「飲食店の営業許可」を取得します。
地域によって必要な設備や手続きが異なる場合もあり、車両の購入前に管轄の保健所で基準をしっかり確認することが大切です。
調理済みベーグルを販売する場合
調理済みのベーグルを仕入れてキッチンカーで販売する場合は、「移動販売の営業届出」が必要です。
車内で加工せず、個別包装された商品をそのまま提供する形式であれば、保健所の検査は必要ありません。
営業の届出はオンラインで行えるほか、手数料や現地確認も不要なため、短期間で営業を始めることが可能です。
ただし、食品衛生責任者を必ず配置し、商品の温度管理や衛生管理は徹底する必要があります。
地域によって基準や名称が異なることがあるため、出店前に管轄の保健所に相談して条件を確認しましょう。
キッチンカーに必要な設備
キッチンカーでベーグルを販売する際は、保健所が定める設備基準を満たした車両を用意しなければなりません。
調理をする場合、実車検査に合格し、営業許可を取得するには、2槽以上のシンクや給排水タンク、換気設備は必須です。
また、焼きたてのパンを提供する場合は、業務用オーブンも欠かせません。
業務用オーブンには電気式とガス式があり、電気式なら大容量の発電機、ガス式ならプロパンガスを用意します。
オーブンを設置する際は、車内の断熱や排熱対策も行い、耐熱素材の壁や強力な換気扇を設置して安全性を確保しましょう。
ベーグルをキッチンカーで販売する際の注意点
ここでは、ベーグルをキッチンカーで販売する際に、見落としがちな注意点を見ていきましょう。
天候による影響を受けやすい
キッチンカーでベーグルを販売する場合、天候の影響を強く受けやすいことに注意が必要です。
屋外での営業が基本となるため、雨や雪の日はお客様が減りやすく、売上にも直接影響します。
また、湿度の高い時期や梅雨のシーズンはパンの性質上、保存状態によってカビが生えやすくなるリスクもあります。
そのため、年間の営業計画を立てる際に、天候の変化を考慮して出店日や販売量を調整し、適切な保管や包装方法を取り入れることが大切です。
キッチンカー内で焼き上げる場合は時間がかかる
キッチンカー内でベーグルを焼き上げて販売する場合、1つの焼き上がりに10~20分ほどかかります。
パンの種類やオーブンの性能によって時間は変わりますが、お客様が集中する時間帯に焼き上げが重なると、提供までの待ち時間が長くなりやすいでしょう。
理想は注文に合わせて焼きたてを渡すことですが、現実的には来客のピーク時間を事前に把握し、ある程度の作り置きを行うなど工夫することも大切です。
商品単価が低い
ベーグルは、1個あたりの価格が200~300円程度と比較的低く、単品の販売では客単価が伸びにくい点にも注意が必要です。
そのまま販売するだけでは利益が限られてしまうため、複数個購入を促す工夫やサンドイッチなどのアレンジメニューで単価を上げる戦略が大切になります。
種類を豊富にそろえることで手に取りたくなる選択肢を増やし、まとめ買いにつなげるなど、工夫して効率的に売上と利益を確保しましょう。
キッチンカーのベーグル屋を成功させるポイント
ここでは、キッチンカーのベーグル屋を成功に導くために、押さえておきたいポイントを紹介します。
オリジナリティを追求する
ベーグルは基本的に味がシンプルなため、販売で差別化を図るにはオリジナリティを追求することが大切です。
生地にフレーバーを加えたり、ゴマやブルーベリーなどの素材を練り込むだけでも印象が大きく変わります。
また、サーモンやベーコン、野菜など多彩な具材を挟んだベーグルサンドを提供することで、食べる楽しさを広げるのもよいでしょう。
季節限定の組み合わせや、お客様が選べるカスタマイズメニューなどを用意すると、他店との差別化が際立ち、リピーター獲得にもつながります。
セットメニューで単価アップ
ベーグルは単品だと価格が控えめですが、セットメニューを用意することで客単価を効果的に上げることが可能です。
たとえば、ベーグルにドリンクやサラダを組み合わせたランチセットを提供すれば、一度の購入で得られる売上が増えます。
また、コーヒーや紅茶といった、パンと相性のよい飲み物を用意するのもおすすめです。
キッチンカーでは、その場で淹れるドリンクや、缶・ペットボトル飲料を取り揃えると、気軽にセット購入してもらいやすくなります。
こうした工夫により、低単価のベーグルでも効率よく利益を確保しましょう。
出店エリアを考える
卵や乳製品を使わないベーグルは、アレルギーに配慮する家族や健康志向の女性からの支持が高いため、出店場所の選定が売上に直結します。
若い女性やファミリー層が集まりやすい公園周辺やショッピングモール、イベント会場などは特に効果的です。
また、オフィス街や学校の近くなど、ターゲット層の日常動線に合わせた出店もよいでしょう。
安定した売上を確保するには、出店エリアを事前にリサーチし、来客層や人通りを把握することで効率のよい集客を行うことが大切です。
人気のキッチンカーベーグル店
ここからは、個性を打ち出して人気を集めているキッチンカーのベーグル店を紹介します。
時差ぼけベーグル

時差ぼけベーグルは、大阪府高槻市を拠点にキッチンカーで人気を集めるベーグル屋です。
店主は長年パン教室を開いてきた方で、プレーンなものからサンドイッチ系まで、多彩なスタイルのベーグルを提供しています。
ベーグルはモチモチ食感で具材やドリンクとの相性もよく、コーヒー付きのセットメニューも人気です。
季節限定のフレーバーやオリジナル具材も揃え、食べる楽しみを広げています。
キッチンカーと実店舗、両方の強みを活かしながら、地元で確かなファンを築いている注目のお店です。
みんなのベーグル

みんなのベーグルは、愛媛県松山市でキッチンカーを展開する地元密着型のベーグル屋です。
国産小麦を使ったもちっとしながらもふわっとした食感を味わえるベーグルは、日替わりで変わるラインナップが豊富で、選ぶ楽しさもあります。
子育て中のママが作る直径約8センチの食べやすい小ぶりサイズが特徴で、1個200円という手頃さも魅力です。
年齢を問わず親しみやすく、毎日食べても飽きないベーグルとして、多くの人々に愛されています。
ROOT IN
ROOT INは、もちもち食感のベーグルをバンズ代わりに使った「ベーグルバーガー」を販売するキッチンカーです。
メニューは定番のビーフバーガーからチーズやガーリック、ブルーベリーソースを使ったスイーツ系まで豊富にそろい、毎月の限定メニューも登場します。
軽トラックを使った車両は東京都や千葉など関東を中心に定期出店しており、イベントやオフィス街など幅広い場所で味わえるのも魅力です。
親しみやすく他とは違う、新しいベーグルバーガーを提供しています。
ふんわりもっちり食感ベーグルサンド ぴーちゃん

ふんわりもっちり食感ベーグルサンド ぴーちゃんは、岐阜県を拠点にキッチンカーで展開しているベーグル屋です。
北海道産の小麦と天然酵母を使った、やわらかな食感が特徴のベーグルは、硬いパンが苦手な人にもおすすめです。
メニューには、エビカツ・アボカド・オーロラソースのエビアボサンドや、照り焼きチキン、サーモンチーズなど定番系から、季節限定の変わり種まで幅広く揃っています。
ベーグルを使ったフレンチトーストもあり、ふわふわもちもちの甘いベーグルはファンも多く人気です。
mocchi bagel

mocchi bagelは、愛媛県松山市を拠点にキッチントレーラーで展開しているベーグル屋です。
約20種類ものバリエーション豊かなベーグルは、ふんわりもっちりとした食感が魅力で、国産小麦や自家製酵母、きび糖といった素材へのこだわりが感じられます。
りんごパイベーグルやちくわベーグルなど、ユニークな創作ベーグルも登場する多様なフィリングも特徴です。
家族経営の温かいお店で、黄色を基調とした可愛らしい車体には、店主が飼っているフレンチブルドッグがデザインされています。
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まとめ
ベーグルのキッチンカーは、味の工夫やセット展開、出店場所の選び方など、工夫次第で個性や魅力を伸ばせるビジネスです。
シンプルな商品だからこそ、顧客層に合わせた魅せ方を工夫することでリピーターの獲得も期待できます。
開業する際は、資格取得や車両準備をしっかりと行い、長く支持されるキッチンカーを目指しましょう。