キッチンカーのロコモコ屋は、手軽に始められる魅力的なビジネスです。
ただし、開業には知っておくべき資格や設備、運営上の注意点があります。
本記事では、キッチンカーでロコモコ屋を開業したい人に向けて、必要な手続きや営業許可の取得方法から成功のポイントまで、安心して挑戦するための実践的な情報を解説します。
ロコモコとは
ロコモコは、白いご飯の上にハンバーグと目玉焼きを重ね、濃厚なグレイビーソースをかけて仕上げるハワイ生まれの料理です。
もともと現地で親しまれてきたローカルフードで、限られた食材を工夫して楽しむ中から生まれたと言われています。
肉のうまみと卵のまろやかさ、ソースの風味が一体となった満足感の高い味わいが魅力です。
日本では、丼スタイルで提供されることが多く、相性のよい野菜を添えてアレンジを加えるなど、幅広い世代から人気を集めています。
キッチンカーでロコモコの販売に必要な資格・免許
ここでは、キッチンカーでロコモコを販売するのに必要な資格と免許、設備を確認しましょう。
食品衛生責任者
キッチンカーでロコモコを販売する際は、最初に「食品衛生責任者」の資格を取得しましょう。
移動販売であっても食品を扱う以上、衛生管理を任せられる人を1店舗につき1名配置することが法律で義務付けられています。
食品衛生責任者の資格は、自治体が実施する講習に参加すれば取得することが可能です。
講習は通常5〜6時間程度(自治体により異なる)で実施され、受講とテストを通過すると修了証が発行されます。
また、栄養士や調理師、製菓衛生士など、すでに関連分野の資格をもっている場合は、受講が免除されます。
保健所の営業許可
キッチンカーでロコモコを調理・販売するには、出店する地域ごとに保健所から「営業許可」を受ける必要があります。
申請後は担当者が車両内部を点検し、設備や衛生環境が基準に適合しているかを細かく確認されるため、書類の提出前に車内の仕様を十分に整えておくことが大切です。
また、保健所の営業許可の手続きは、食品衛生責任者の資格を有していることが前提となります。
許可は、全国共通ではなく自治体ごとに管理されており、販売エリアが変わる場合は新たな申請が必要です。
なお、有効期間は5~8年で、継続する際は更新手続きを行うことも覚えておきましょう。
必要なキッチンカーの設備
キッチンカーでロコモコを提供するには、車両が保健所の基準に合致した調理設備を備えていることが前提になります。
許可申請の際には車内の構造を細かく確認されるため、シンクの配置や給排水タンクの容量など、地域ごとに定められた条件を満たす仕様に整えましょう。
さらに、ロコモコを作るうえで欠かせない加熱器具として、ハンバーグや卵などを焼くコンロ・専用の鉄板が必要です。
あわせて、ご飯を炊く機器や冷蔵設備、基本的な調理道具、持ち帰りに適した容器などを揃えることで、衛生面と作業効率の両方を確保しましょう。
キッチンカーでロコモコを販売するメリット
ここでは、キッチンカーでロコモコを販売する主なメリットを紹介します。
ランチ営業がしやすい
一皿で主食とおかずが完結するロコモコは、昼食として手早く食べたい人に選ばれやすいメニューです。
キッチンカーとの相性もよく、オフィス街や学校周辺など、短時間で食事を済ませたい場所では特に需要が高まります。
また、温かいご飯に具材を盛り付けるだけで提供できるため、回転率がよく、混み合う時間帯でもスムーズに対応できることも魅力です。
曜日に左右されにくく、平日の出店でも安定してお客様が立ち寄りやすいことが大きな強みといえます。
幅広い層をターゲットにできる
ロコモコは見た目の華やかさと食べやすい味わいを兼ね備えており、多様な客層へアプローチできる料理です。
写真映えするカラフルな盛り付けは、若い世代や女性からの関心を引きやすく、同時に刺激の少ない味付けのため、小さな子どもや年配の方でも安心して楽しめます。
肉・卵・ご飯という組み合わせは万人に受け入れられやすく、イベント会場からビジネス街まで、さまざまな場所で支持を得られるでしょう。
好みに応じて野菜やソースを追加するなど、幅広いニーズに合わせたアレンジも可能です。
ロコモコをキッチンカーで販売する際の注意点
ここでは、キッチンカーでロコモコを販売する際に注意したいポイントを解説します。
食材の管理
扱う食材が多岐にわたるロコモコは、日々の管理体制を丁寧に整える必要があります。
肉や卵は温度の変化に弱く、野菜も鮮度が落ちやすいため、保冷設備の運用や仕入れ量の調整が大切です。
また、ご飯はまとめて炊く必要がある一方で、販売数が読みにくい日にはロスが発生しやすく、廃棄に伴う負担が増える可能性があります。
食材の無駄を減らすには、出店場所や曜日ごとの売れ行きを把握し、仕込み量を管理することがポイントです。
ランチタイム以外の営業が難しい
ロコモコは丼としての満足感が高く、ランチタイムに特に需要が集中するメニューです。
しかし、ランチタイム以外の時間帯になると購買意欲が落ちる傾向があり、出店時間や場所の選定はランチに絞る戦略が基本になります。
そのため、単品のみの販売では、売上が伸びにくくなる可能性があります。
時間帯による売上の偏りを緩和するには、サイドメニューやデザートを組み合わせるなど、ランチ以外の時間帯でも一定の集客を狙う工夫が必要です。
キッチンカーのロコモコ屋を成功させるポイント
ここからは、キッチンカーのロコモコ屋を成功させるためのコツを見ていきましょう。
競合との差別化
キッチンカーでロコモコを提供する際、他店との差別化は安定した集客につながるポイントです。
たとえば、基本となるグレービーソースに加え、季節の食材やスパイスを取り入れたオリジナルソースを開発することで、味の個性を演出できます。
また、使用する肉や野菜の産地・品種にこだわることで、他店にはない価値としてアピールするのもよいでしょう。
副菜やトッピングを工夫して見た目に変化をもたせることも、リピート客を飽きさせないコツです。
こうした工夫は、お客様の印象に残りやすく、固定客の獲得や口コミによる集客向上につながります。
セットメニューを考える
キッチンカーのロコモコ屋を成功させるには、セットメニューの工夫が効果的です。
単品では売上の伸びが限定されやすいロコモコも、飲み物やスイーツなどを組み合わせることで、お客様にとって満足できる食事としての魅力が高まります。
また、季節やイベントに合わせた限定セットを用意すれば、興味を引きやすくリピート率の向上にもつながるでしょう。
さらに、価格を調整してお得感を演出することで、購入のハードルを下げ、まとめ買いを促すことも可能です。
他のメニューも提供する
ランチタイム以外にも営業を考える場合、ロコモコだけでなく他のハワイアン系のメニューを取り入れることで、安定した売上を図ることが可能です。
たとえば、軽食やデザート、ドリンクなど幅広い選択肢を用意すると、昼以外の時間帯でもお客様のニーズに応えやすくなります。
スイーツやスナックを加えることで、食事目的以外の来店も促進でき、回転率の向上にもつながるでしょう。
さらに、季節限定やイベント限定のメニューを投入すれば、リピーターの関心を維持しつつ、口コミやSNSを通じた集客効果も期待できます。
写真映えを意識する
色鮮やかな野菜やジューシーなハンバーグ、まろやかな目玉焼きが一皿に収まるロコモコは、盛り付け次第で華やかな印象を与えられます。
SNSでの拡散は、新規顧客の獲得やリピーター増加に直結するため、メニューの美しさを最大限に引き出すことが大切です。
特に、キッチンカーでの販売では、写真映えする見た目が集客につながる大切な要素になります。
食材の彩りやトッピングの配置を工夫し、お客様が自然と写真を撮りたくなるような魅力的なビジュアルを意識しましょう。
キッチンカーで人気のロコモコ屋
ここでは、人気のキッチンカーのロコモコ屋を紹介します。
Loco Kii

Loco Kiiは、兵庫県を拠点に活動しているターコイズブルーの車体が印象的なハワイアンキッチンカーです。
自家製デミグラス風ソースのロコモコや、揚げたてモチコチキンなどハワイ気分を盛り上げるメニューが多数そろっています。
SNSでは出店情報や新メニューが頻繁に発信されており、雰囲気・味・サービスの三拍子が揃った注目のキッチンカーとして、ロコモコ好きやハワイ好きの注目を集めています。
Lócoco

Lócocoは、北海道の十勝地方を拠点に活動するキッチンカーです。
看板メニューは、十勝産和牛100%のハンバーグを焼きたてで提供するロコモコ丼で、ジューシーな味わいを堪能できます。
北海道産の新鮮なポテトやパスタなどもラインナップに加え、地元食材へのこだわりが感じられるスタイルが魅力です。
平日には、デリバリーにも対応しており、自宅でも本格的な北海道の味を楽しめます。
Hawaiian kitchen AoAkua

Hawaiian Kitchen AoAkuaは、千葉県を中心に活動するハワイアンキッチンカーです。
定番のロコモコはジューシーなハンバーグと卵、ご飯の組み合わせが絶妙で、誰でも気軽に南国の味を楽しめます。
イベントやマルシェでの出店も多く、家族や仲間とのランチタイムにも最適です。
コナコーヒーやレモネードなどのドリンクもそろえ、食事と一緒にハワイ気分を満喫できます。
Loco Boy

Loco Boyは、大阪・兵庫・和歌山を中心に活動する明るい水色のキッチンカーで、親しみやすいハワイアン料理を提供しています。
主力メニューにはロコモコ、パンチの効いたガーリックシュリンプ、豆乳を使ったふわふわパンケーキなどがあり、ランチにもスイーツタイムにもおすすめです。
イベントやマルシェでの出店も多く、味だけでなく雰囲気やサービスも含めて楽しめる一台として、多くのリピーターに愛されています。
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まとめ
キッチンカーでロコモコ屋を開業するには、資格取得や営業許可の取得、設備や食材管理など、複数の準備が必要です。
さらに、メニューの工夫や集客方法を考慮することで、売上の安定やリピーター獲得につながります。
本記事で紹介した注意点や成功のポイントを踏まえ、移動販売ならではの魅力を活かしながら、安定したキッチンカーのロコモコ屋を運営しましょう。