
沖縄といえば年間を通して気温が高く、観光客が多いイメージですが、キッチンカーを開業する際の大きなポイントにもなっていることをご存じでしょうか。
今回は、沖縄県がキッチンカーの開業に適している理由とその開業手順を解説します。
すでに人気のキッチンカーや主な出店場所、製作会社も紹介しますので、開業する際の参考としてください。
沖縄県でキッチンカー開業に最適!

沖縄県は年間を通して温暖な気候にあり、日本各地、さらには海外からの観光客も多く訪れる県としても知られています。
そのため、野外で営業を行うキッチンカーの開業にも最適です。
真夏も真冬も営業しやすい気温
沖縄県は1年中気温が高いといっても、実は真夏に最高気温が35℃を超えることはそれほど多くありません。
近年、日本各地で記録的な猛暑が報道される一方、沖縄は隠れた避暑地なのです。
また、真冬に最低気温が10℃以下になることも少ないため、1年を通して過ごしやすい環境にあります。
野外で営業を行うキッチンカー事業者にとっても負担が少なく、年間を通して集客が見込めるというのがポイントです。
観光者も多い県
沖縄県には、毎年のように国内外から多くの観光客が訪れます。
そのため、県内の産業の約8割を観光業などの第3次産業が占めており、当然キッチンカーの需要も高いと言えるでしょう。
観光スポットが多いため、沖縄観光客はもちろん、地元の人たちをターゲットにした販売もできます。
イベントや出店場所が豊富
沖縄県は、一つひとつの観光スポットとの距離が離れており、沖縄都市モノレール「ゆいレール」で行ける那覇市以外は車で移動するのが基本です。
そのため、多くの観光スポットには駐車場があり、キッチンカーの出店場所にも困りません。
またそうした車社会が背景となり、イベント開催が盛んであるのもポイントです。
イベントに出店することで、地元の人のみならず、県内外のお客さんも呼び込むことができます。
キッチンカー開業のメリット
キッチンカーの開業には、昨今の社会・経済状況やニーズに合ったいくつかのメリットがあります。
そのメリットが自分に合ったものか確認して、キッチンカーの開業を検討しましょう。
- 低コスト・低リスクで始められる
- 複数の店舗展開がしやすい
- 副業としてできる
- 一人ひとりのお客様と近い距離で接客できる
- 販売場所をこまめに変えられる
- 場所や時間によるニーズに対応できる
- アイデアやセンスを生かせる
- イベントに参加できる
通常店舗を構えて飲食業を営むためには、数百~数千万円の費用が必要とで、そこには月々の家賃や人件費などの固定費も追加されます。
繁華街の中心にあるような一等地であれば、より高いコストがかかるでしょう。
一方、キッチンカーは200~300万円ほどで車両を作ることができ、その他の費用を含めても500万円あれば開業可能です。
固定店舗ではないため家賃もかからず、1人で回せれば人件費も要りません。
さらに移動することによって、販売場所を変えたり土地に合わせて流行に沿ったメニューに変えたりできるため、固定店舗をもつよりもリスクは低いでしょう。
万が一失敗した場合でも、キッチンカーを売却すればそれなりの投資資金が回収できます。
また、副業として本業が休みである週末限定で営業したい、賑やかなイベントの中で生き生きとした接客をしたいといった方にもおすすめです。
沖縄県でキッチンカーを開業する手順

沖縄県でキッチンカーを開業するためには、次の5つの手順が重要です。
やるべきことを確認し、スムーズな開業を目指しましょう。
コンセプトや戦略を固める
まずは、どういった客層をターゲットとしてどのような商品を販売するのか戦略を立てましょう。
お店のコンセプトをしっかりと固めておくと他店との差別化を図ることができ、開業の成功につながります。
その際、開業にかかるある程度のコストと予算も把握しておくとよいでしょう。
補助金や助成金の対象か確認
キッチンカーの開業前に、各市町村で受けられる補助金や助成金がないか必ず確認してください。
キッチンカーは、ものづくりとサービスの要素を含む事業であるため、通称「ものづくり補助金」と呼ばれる、国の「ものづくり・商業・サービス革新補助金」支給の対象です。
また、市町村によって独自の補助金制度を設けている場合があり、沖縄市では「キッチンカーにかかる工事費用」を対象に補助金の支給が行われていた例もあります。
現在は、近年のコロナ禍の影響で「テイクアウト窓口の設置」「持ち帰り商品の開発」対象の補助金の申請が可能です。(2021年10月11日時点)
その時々で補助金や助成金の内容や受付期間が異なるため、キッチンカーを開業しようと思ったら、まずは各市町村の公式サイトをチェックしてみましょう。
移動販売車両の手配
キッチンカーの開業は、移動販売を行う車両がなければ始まりません。
キッチンカーを用意する手段には、専門業者への発注、中古車の購入・改造、レンタルやリースなどがあります。
その際、後にお伝えする営業許可の条件に気を付けましょう。
また、地元の掲示板「ジモティ―」には不用品の売買を希望する書き込みがあり、キッチンカーや中古車が販売されていることもあります。
よりコストダウンを図りたい場合は、こうした情報サイトを活用するとよいでしょう。
ただし、中古車販売業者を仲介せず、個人との取引になるため、車両の状態をよく見定めることが大切です。
営業許可の取得
キッチンカーに限らず、飲食店を営む際には必ず保健所からの営業許可を取らなければいけません。
営業許可取得の基準や条件を満たせるよう、キッチンカーを用意する前に確認しましょう。
ここでは、沖縄県庁の公式サイトに掲載されている営業許可の申請手順もあわせてご覧ください。
詳しい営業許可取得方法はこちらの記事をご覧ください。
出店場所の確保
キッチンカーは、どこにでも出店できるわけではなく、必ずその出店先の許可を得なければなりません。
イベントの主催者や、スーパーや観光スポットの責任者に問い合わせてみましょう。
また、人気の場所は早くにスペースが埋まってしまうため、できるだけ迅速かつ積極的に動くことが大切です。
出店先によっては、出店料がかかることもあります。
どんな場所に出店していいかわからない方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
▼キッチンカーの出店場所はどう選ぶ?
沖縄県の人気キッチンカー5選!
実際、沖縄県で開業に成功しているキッチンカーには、どのようなものがあるのでしょうか?
特に人気を集めている5つのキッチンカーを紹介しますので、コンセプトや戦略のヒントにしてください。
ISLE PASTA LOVERS(アイルパスタラバーズ)
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沖縄の郷土料理である「沖縄そば」とイタリアンをかけ合わせた料理を販売しているのが「ISLE PASTA LOVERS(アイルパスタラバーズ)」です。
オープンして間もないですが、沖縄そばの平麺を生パスタにアレンジした斬新さがうけ、多くの大規模商業施設やイベントへの出店を果たしています。
レトロで可愛らしいスクールバス風のキッチンカーで、明るいイエローカラーが特徴です。
また、持ち手の付いたクラフトボックスで提供しており、持ち運びの便利さを考えた工夫も見られます。
Kinner’s(キナーズ)
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「Kinner’s(キナーズ)」は、地元で養豚を営む「喜納(きな)農場」が運営するサンドウィッチ専門のキッチンカーです。
本来の事業から、キッチンカーの開業へと事業の幅を広げたケースであり、養豚場のブランドを生かした営業をしています。
サンドウィッチのパンには、紅あぐーや紅豚といった県内でも有名な品種を使った焼き豚と、たっぷりの野菜を挟んでいます。
豚肉の旨みと食感を楽しみながらも、ヘルシーに味わえる商品として好評です。
matto food truck(マットーフードトラック)
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「matto food truck(マット―フードトラック)」は、那覇市や中城(なかぐすく)などでエリアを拡大して営業しているキッチンカーです。
サンドウィッチやランチボックスを提供しており、特に自家製パンを使用した「グリルドチーズサンド」は自慢のメニューと言えるでしょう。
パンだけでなく、中に挟む具材からソースまで、一つひとつが手作りされており、独自の味で勝負しています。
Burger&Bar Sunny(ハンバーガー&バーサニー)
沖縄県全域で販売を行なっている「Burger&Bar Sunny(ハンバーガー&バーサニー)」は、ハンバーガーとお酒を提供するキッチンカーです。
看板メニューは、やわらかくて甘みのあるバンズと、スパイスの効いたジューシーなパティに自家製ソースがよく合ったハンバーガーです。
また、クラフトビールやカクテルなどのアルコールも豊富に取り揃えています。
ブルーのトラックキッチンカーが沖縄の景観とよく馴染み、大人から子どもまで親しみやすい雰囲気作りにもこだわっています。
GUSSY CREPE(グッシークレープ)
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「GUSSY CREPE(グッシークレープ)」は、移動販売の定番商品であるクレープの中でも、インパクトの強いクレープを販売しています。
代表的なのは、沖縄県産の紅芋を使用した「紅芋モンブラン」です。
鮮やかな紫色をした見た目とは裏腹に、クレープ好きを唸らせるほどのおいしさです。
その他、定番の「いちご」やほろ苦いカラメルがアクセントの「ブリュレ」など、今までのクレープを進化させた商品を打ち出しています。
通常のクレープでは多いという人のために「ミニクレープ」をメニューに加えるなど、幅広いニーズに応えようとしているのもポイントです。
沖縄県のキッチンカー出店場所
記事の序盤で沖縄県ではイベントの開催が多いことをお伝えしましたが、主な出店場所はどこになるのでしょうか?
開業後に参加する可能性も含め、チェックしておきましょう。
沖縄県総合運動公園
「沖縄県総合運動公園」は沖縄市にある広大な公園で、定期的にキッチンカーイベントが開催されています。
3~10店舗のキッチンカーが開店し、遊びやランチタイム、おやつにピッタリだと評判です。
人気の出店場所であるため、その年の募集開始時期に気を付けて申請しましょう。
新都心公園「水のみち」
那覇市にある「新都心公園」では、公園の利用促進や魅力向上のためにキッチンカーの出店が行われています。
噴水広場である「水のみち」という場所で出店され、ゆいレール「おもろまち駅」から徒歩ですぐの距離にあるため、多くの集客が見込めるでしょう。
ただし、実験的に行われているため、恒例開催されるかどうかは未定です。
最新の情報に注意して申請してください。
沖縄県にあるキッチンカー販売・製作会社
キッチンカーの開業をするうえで肝となるのが車両です。
車両の製作を依頼するのであれば、次の会社をチェックしてみてください。
カーインテリアあぐに
「カーインテリアあぐに」では、軽トラック型のものから大型のものまで、さまざまニーズに対応したキッチンカーの製作が可能です。
「こんなデザインにしたい」「こんな形にしたい」といった事業者のアイデアを最大限に取り入れ、自分だけのオリジナルキッチンカーに仕上げてくれます。
最近、全国的に注目を集めている沖縄アイスブランド「ブルーシール」の移動販売車を製作した実績もあります。
カーインテリアあぐに | |
住所 | 沖縄県うるま市喜仲 3-26-16 |
電話番号 | 098-974-2789 |
ホームページのリンク | http://aguni.org/ |
PARK HOMES OKINAWA(パークホームズ沖縄)
「PARK HOMES OKINAWA(パークホームズ沖縄)」は、スピード製作、手厚いサポート体制に自信がある製作会社です。
ベースとする車両は、軽トラックやトレーラーなど幅広く、なかでも「アメ車」をベースとしたフードトラックの製作を得意としています。
予算に応じてベースカーの仕入れを行うのはもちろん、持ち込みの車両でも製作が可能です。
また、レンタルやリースも取り扱っているため、開業にかかるコストをより低く抑えられるでしょう。
PARK HOMES OKINAWA(パークホームズ沖縄) | |
住所 | 沖縄県豊見城市豊崎1-1223 |
電話番号 | 098-856-6666 |
ホームページのリンク | https://www.parkhomes-okinawa.com/ |
Miyaオートサービス
「Miyaオートサービス」は、低価格でのキッチンカー製作を得意とする移動販売車専門の会社です。
軽トラック型、トヨタのクイックデリバリー型のキッチンカーに加え、軽バンタイプの製作も受け付けています。
軽バン中古車にかかる購入費用は、他の車両と比べて安く、シンクや電気設備などの製作費と合わせても、50~60万円ほどで製作が可能です。
開業時の大幅なコストダウンを狙っている場合は、こちらの会社に問い合わせてみるとよいでしょう。
Miyaオートサービス | |
住所 | 沖縄県浦添市西原4-30-8 |
電話番号 | 098-879-5687 |
ホームページのリンク | https://miya2526.wixsite.com/auto |
沖縄県のキッチンカー開業ならMYキッチンカー
沖縄県でキッチンカーを開業するなら、車両製作・販売やレンタルを取り扱うMYキッチンカーにご相談ください!
車両の販売だけでなく、出店のサポートやアフターフォローも充実しています。
資料請求やご相談は無料のため、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
沖縄県は年中過ごしやすい環境にあり、地域のイベントが盛んであるため、キッチンカーへの多くの集客が期待できます。
そのキッチンカーに最適なポイントをうまく利用すれば、開業の成功も夢ではありません。
キッチンカーの開業を検討されている方は、ぜひ、沖縄県での開業を目指してみてはいかがでしょうか?