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【注意】焼き芋移動販売は許可が必要なケースも!儲かる?成功のコツを解説

2023.03.29
出店サポート
【注意】焼き芋移動販売は許可が必要なケースも!儲かる?成功のコツを解説
 

昔から冬の風物詩で親しまれる焼き芋の移動販売は、現在「第4次ブーム」と呼ばれ、ビジネスとして再注目されています。

 

焼き芋の移動販売は営業許可が不要厚生労働省への届け出のみ(オンラインOK)で完結するため、開業までのハードルが低いからです。

 

ただし、ドリンクの提供やスイーツのアレンジなどは「飲食店営業」の許可取得が必要となるので注意しましょう。

 

今回は、焼き芋屋の開業までの流れや成功のコツを解説します。

 

さらには人気の焼き芋屋も紹介しているので、キッチンカーの開業についてお悩みの方はぜひ参考にしてください!

 

焼き芋の移動販売に営業許可が必要なケースもあり!

落ち葉と焼き芋

そもそも焼き芋は「原料であるさつまいもを加熱して販売する食品」であり、調理を必要としないため食品衛生管理法の対象外です。

 

そのため、一般的な移動販売やキッチンカーに求められる保健所の営業許可」は必要ありません。

 

営業許可の基準となるキッチンカーの設備や提供料理数に縛りがないため、少ない費用ですぐに開業できることが、焼き芋の移動販売における大きなメリットと言えます。

 

ただし、2021年6月1日に行われた食品衛生法の改正によって、食品衛生責任者証の取得」と「営業の届出」の取得が必要になりました。

 

食品衛生責任者の資格を得るためには、所定の講習所で数時間の講習を受けなければならないため、注意しましょう。

 

加熱以外の加工をする場合は営業許可が必要

焼き芋の移動販売に営業許可は不要ですが、加熱以外の加工をする場合は例外です。

 

焼き芋を使ったケーキアイスクリームなどのスイーツは、焼き芋に認められる加工の範囲を超えてしまうため、営業許可を取得する必要があります。

 

また、焼き芋にバターや砂糖、はちみつなどをトッピングするのも加熱以外の加工行為とみなされるので注意しましょう。

 

焼き芋を移動販売するメリット

路上で営業する焼き芋の移動販売車

焼き芋の移動販売には、営業許可が不要なことや初期費用を安く抑えられること以外にもさまざまなメリットがあります。

 

開業までのハードルが低い

焼き芋の移動販売に営業許可が要らないため、開業の手続きや手順が非常にシンプルです。

 

また、焼く・蒸すだけの簡易的な工程で調理が済み、必要な設備も少ないことから、移動販売や料理に不慣れな人でも手軽に開業できる点が、大きなメリットといえるでしょう。

 

原価率が低く利益率がよい

焼き芋は原価率が安く、利益率がよいこともメリットとしてあげられます。

 

焼き芋の原料であるさつまいもの原価は1本50~80円が相場で、販売価格に対する原価率は約20~40%です。

 

たとえば1本400円で販売したとすると、350円ほどの利益が得られる計算になり、1日に100本売れば、日に24,000円以上、月で言うと744,000円以上の売上が見込めます。

 

定番メニューでもありブームでもある

焼き芋は日本人なら誰でも知っている定番メニューで、世代関係なくおやつや軽食に食べられています。

 

そのため、流行り廃りに左右されず安定した需要が得られるでしょう。

 

また最近では「第4次ブーム」とも言われ、品種改良されたさつまいもが登場したことで、若い女性を中心に食感や甘さの違いが注目されています。

 

実際、焼き芋をパフェやラテなどと組み合わせたSNS映え商品も登場し、焼き芋をスイーツとして楽しむ人が増えているようです。

 

さらに、さつまいもはビタミンや食物繊維などの栄養価が高く腹持ちもよいため、健康やダイエットを目指す人からも注目されています。

 

焼き栗や焼きとうもろこしにも展開できる

焼き芋と同じく、焼き栗や焼きとうもろこしも調理としてみなされないため、営業許可なしで販売が可能です。

 

競合と差別化を図るのであれば、サイドメニューとして焼き栗や焼きとうもろこしを販売するのもよいでしょう。

 

焼き栗や焼きとうもろこしは焼き芋用の機器で焼くことができるため、新たに設備を用意する必要もありません

 

焼き芋を移動販売するデメリット

昔ながらの焼き芋の移動販売車

焼き芋の移動販売で予想されるデメリットは以下の通りです。

 

食材の在庫管理が難しい

長持ちするイメージが強い焼き芋ですが、実は在庫管理が難しい食材でもあります。

 

1度に大量のさつまいもを仕入れると、状況によっては腐ってしまうこともあるため、注意が必要です。

 

一般的にさつまいもの最適な保管環境は12~15°Cと言われ、冷蔵庫などの温度が低すぎる環境では低温障害を起こす可能性があります。

 

寒い時期は毛布やタオルをかけたり、暑い時期には冷暗所に保管したりなどの対策が必要です。

 

スーパーやコンビニでも販売されている

焼き芋はブームが再来したことにより、最近はスーパーやコンビニなどで手軽に購入できるようになりました。

 

そのため、「移動販売への客足が遠のき売上が思うように伸びない」といったリスクも考えられるでしょう。

 

しかし移動販売には、自宅の近くで出来立ての本格的な焼き芋が買えるという強みや、焼き上がりの香りによる集客効果があります。

 

今後焼き芋の移動販売を成功させるには、さつまいもの品種や焼き方にこだわり、他店との差別化を図ることが求められるでしょう。

 

販売時期が限られる

焼き芋のシーズンは秋~冬のため、シーズン外に売り上げが下がってしまうのは抗えないでしょう。

 

シーズン外は冷やし芋にして販売したり、わらび餅やかき氷など別のメニューを販売したり工夫が必要です。

 

ただし、わらび餅やかき氷、その他フードメニューなどは営業許可の取得が必要なので、通年営業していく予定の場合は準備をしておく必要があります。

 

焼き芋移動販売はどれくらい儲かる?

お金

焼き芋は原価率が低く、利益率が高いところがポイントです。

 

芋問屋や市場から芋を安く仕入れ、販売価格から仕入れ値を引いた残りが儲けとなります。

 

▼芋問屋で購入した例

  • 紅はるかのMサイズ10kgが約1,500円(1本あたり約30円)
  • 販売価格が400円の場合、1本あたり370円が儲け

そのため、50本全て販売した場合は、仕入れ値1,500円で370円×50本=17,000円の儲けとなります。

※仕入れ価格は仕入れ先や時期、経済の状況によっても変動します

 

MYキッチンカーでは、過去に「焼き芋にいくらまで出せるか?」というアンケート調査を実施しました。

 

ぜひ販売の参考にご覧ください。

▼【2023年も焼き芋は人気!】「焼き芋には最高〇円まで出せる」焼き芋好きはいったいどこで焼き芋を購入するのか

 

移動販売の焼き芋屋で成功するコツとは?

断面が見えた焼き芋

ここからは、移動販売で焼き芋屋を成功させるコツを3つ解説します。

 

品種にこだわる

焼き芋の食感は品種によって、「ねっとり系」と「ほくほく系」の2つに分かれます。

 

人気は第4次焼き芋ブームの立役者である「ねっとり系」です。

 

今までのさつまいものほくほくした食感とは異なり、食感のインパクトが強いため、安定した需要が得られるでしょう。

 

代表的な品種は「安納芋」で、糖度が高く水分も多い傾向にあり、クリーミーな食感と濃厚な甘さが楽しめます。

 

他にも上品ですっきりとした甘さがある「紅はるか」や、控えめな甘さと滑らかな食感が魅力の「シルクスイート」などが有名です。

 

一方、ほくほく系の品種はさつまいも本来の甘さと素朴な味わいが特徴で、昔ながらのさつまいもを好む人から支持されています。

 

紅あずま」や「鳴門金時」、「紅さつま」などの品種がありますが、なかでも「紅あずま」は栗のような食感と上品な甘さが魅力です。

 

一つの品種に絞って販売するのもよいですが、複数の品種を取り揃えて食感や甘さの違いを味わえるようにすると、焼き芋の魅力を知ってもらうきっかけにもなるでしょう。

 

ねっとり系とほくほく系を組み合わせた食べ比べセットを売り出してみるのもおすすめです。

 

また、品種改良されたばかりの珍しい品種を追加し、集客を狙うのもよいでしょう。

 

さつまいもを安く仕入れる

焼き芋の移動販売で成功するには、原価率を抑え利益率を上げるのがポイントです。

 

一般のスーパーなどでさつまいも仕入れると高いので、芋問屋や農家など安く仕入れられるルートを模索する必要があります。

 

芋問屋ではサイズの選別や生芋の熟成などを行った品質の高いさつまいもを仕入れることができ、農家だと規格外も含めて安く購入できる可能性もあるでしょう。

 

夏用のメニューを作る

温かさが特徴でもある焼き芋は、冬場に比べると夏場に売上が落ち込む傾向にあります。

 

よって、冷やし焼き芋焼き芋アイス焼き芋シェイクなどの冷たいメニューを用意し、夏場の営業に備えておくとよいでしょう。

 

またあえて焼き芋の販売を中止し、かき氷やわらび餅といったメニューに切り替えて営業を行う方法もあります。

 

普段から焼き芋スイーツの専門店や人気の高いスイーツをチェックして、アレンジ方法を検討しておきましょう。

 

売れる場所を調査・確保する

販売する側が車で移動しお客様の元へ向かうという営業スタイルは、移動販売の焼き芋店にとって大きな強みです。

 

子どものおやつや軽食に焼き芋を購入するお母さんが多い傾向にある午前中は、主婦層をターゲットに住宅街を回るなど、時間帯ごとに人通りが多いエリアへ移動すれば、より高い売上効果が見込めます。

 

他にも、団地などの家族世帯が集中するエリアが狙い目です。

 

そして正午過ぎはランチ終わりの会社員がデザートとして購入するのを狙ってオフィス街を中心に、午後は住宅街や商店街をメインとした人が多い場所がおすすめです。

 

夕方のスーパーやショッピングモールであれば、買いもののついでに焼き芋を購入してくれる人が多くなります。

 

18時以降は夜食や翌日のおやつとして売れやすい、駅前や住宅街が最適です。

 

またある程度の販売期間を経たら、よく売れた場所をチェックし、移動販売のルートを確立することが重要です。

 

毎日同じエリアを周遊することでリピーターが付き、安定した売上につながるでしょう。

 

それに伴い、SNSなどの拡散力を利用して出店情報を予告したり、割引きクーポンなどを配布したりすると、より客足の伸びが期待できます。

 

キッチンカーで焼き芋屋を開業する流れ

焼き芋屋の赤提灯

ここで、移動販売で焼き芋屋を開業する際の手順や必要な資格・許可、設備を解説します。

 

「保健所の営業許可が要らない」という特徴から、他の食品とは流れが少し異なる点に注意しましょう。

 

開業までの流れ

焼き芋の移動販売を始めるには、以下の手順を踏む必要があります。

1. お店のコンセプトや戦略を考える
2. 開業に必要なコストや予算の算出
3. 開業資金の調達
4. キッチンカー(移動販売車)および車内設備の用意
5. 開業に必要な資格取得および手続き
6. 出店エリア・場所の確保
7. 自動車保険や製造物責任保険への加入
8. 食材の仕入れ
9. チラシやSNSなどによる宣伝

焼き芋の移動販売において、コンセプトや戦略を明確にしておくことは非常に大切な意味を持っています。

 

扱う品種や販売する商品の形態営業スタイルなど、地域のニーズや自分が思い描く形に基づいて決めましょう。

 

食材の仕入れに関しては、できる限り品質のよいものを安い価格で仕入れるのがポイントです。

 

卸業者市場生産者が主な仕入れ先ですが、産地や品種によって価格や収穫時期は異なります。

 

1年を通して同じ品種を販売したいときは、収穫時期を確認して複数の仕入れ先を確保しておきましょう。

 

また、それなりの労力と技術が必要ではありますが、自身でさつまいもを栽培して、他店との差別化を狙うという方法もあります。

 

キッチンカーの開業手順についての詳細は、下記リンクをご参照ください。

▼キッチンカーの開業手順を解説

 

必要な資格と許可

先述したように、焼き芋のみを販売する場合は、「食品衛生責任者の資格取得」と「営業の届出」のみで開業手続きが完結します。

 

営業の届出は厚生労働省のホームページからオンライン申請が可能です。

 

ただし焼き芋をさらに加工し、スイーツとして販売する場合や、ドリンクやかき氷、アイスクリームといったサイドメニューを設ける場合は、「飲食店営業」の許可を取得しなければなりません。

 

さらに焼き芋のような路上販売を基本とする営業スタイルは、「道路使用許可」も必要となる可能性があります。

 

公園の敷地内で販売を行う場合も地方自治体の許可が必要なため、注意してください。

 

キッチンカー開業に伴って必要となる資格・許可については、下記リンクから詳細を確認できます。

▼キッチンカー営業に必要な資格
▼キッチンカー営業に必要な許可

 

焼き芋の移動販売で必要な設備

焼き芋を移動販売を開業する際は、以下の設備の準備も必要です。

 

<焼き芋のみを販売する場合>

  • 焼き芋機(焼き釜)
  • 保温機
  • 音響設備(CDやスピーカー)
  • 宣伝設備(のれん・のぼり・提灯・看板など)

 

<焼き芋をアレンジして販売する場合>

  • 冷蔵庫及び冷凍庫
  • 調理器具

焼き芋機にはガス式電気式があり、それぞれで火力や使用感が異なります。

 

ガス式は火力が強いため、早く焼き上がるのがメリットですが、ガスの使用が禁止されている場所では使えません。

 

対して電気式は、さまざまな場所で使えるうえに安全性も高い点が魅力です。

 

ただし、ガス式と比べて費用が高額であったり、発電機の音が響いたりなどのデメリットもあります。

 

コストを抑えて焼き上がり時間を早めたい場合はガス式、安全性と出店場所の自由度を重視する場合は電気式といった具合で、状況に応じて選択しましょう。

 

また保温機を導入しておくと、 温かいままの焼き芋を提供できます。

 

CDスピーカーなどの音響設備、のれん提灯などの宣伝設備は集客に効果的です。

 

焼き芋をパフェにしたりシェイクにしたりする場合は、食材を保存するための冷蔵庫冷凍庫、メニューに合わせた調理器具も追加で用意しましょう。

 

焼き芋の移動販売車にピッタリの車両は?

焼き芋のみの販売なら、軽トラックで十分営業が可能です。

 

荷台を改造して設備を導入すれば、移動販売車としても使用できます。

 

中古は50万円以下、新車は100万円前後の値段で購入できるため、費用面でもメリットは大きいといえるでしょう。

 

軽トラックは車内が狭いことで体が疲れやすいかもしれませんが、焼き芋の移動販売は住宅街などの狭い道が多いので、小回りが利く車両を選ぶことがおすすめです。

 

ただしイベントへの参加をメインとする場合は、設備・デザインにもこだわりのある本格的なキッチンカーを選ぶとよいでしょう。

 

できる限り初期コストを下げたい場合は、レンタルやリースを利用するのも方法の1つです。

 

キッチンカーのサイズの選び方はこちらの記事で解説しています。

▼キッチンカーのサイズ別特徴と選び方

 

移動販売をする人気の焼き芋屋3選

最後に移動販売を行なっている人気の焼き芋屋を紹介します。

 

それぞれが取り組んでいる戦略やメニュー、販売方法などを参考にしてみてください。

 

竹村商店

竹村商店 公式ホームページ

竹村商店」は、京都で有名な移動販売の焼き芋屋です。

 

徳島県産の紅はるかや希少な赤箱シルク、種子島産の安納芋といったねっとり系のさつまいもを扱っています。

 

使用するさつまいもは「時期に応じた最適な品種を見極め販売する」という形式を採用しています。

 

また、伝統的な壺焼き芋の軒先店舗を開業したり夏季は自家製シロップのかき氷を販売したりなど、さまざまな事業展開をしています。

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いも子のやきいも 阿佐美や

いも子のやきいも 阿佐美や

いも子のやきいも 阿佐美や」は、埼玉県のさいたま市や戸田市を中心に、無農薬焼き芋を移動販売するお店です。

 

人気のねっとり系から安定のほくほく系まで幅広い品種を揃え、壺焼き芋や石焼き芋で提供しています。

 

さらにロールケーキにアイスといった焼き芋スイーツも充実し、夏場は自分でペダルを漕いで氷を削る「人力発電かき氷」が名物です。

 

リヤカーでの移動販売から始まり、長年の努力で成功した例といえるでしょう。

InstagramFacebookTwitter公式サイト

 

cocot(ココット)

cocot 公式ホームページ

cocot」は、静岡県静岡市で移動販売を行う焼き芋屋です。

 

「癒し」や「おつかい割引」といった明確なコンセプトのもと、100軒以上の農家やブランドから厳選したさつまいもを独自の遠赤外線製法で焼き上げています。

 

なかでも、とろけるような食感のシルクスイートが自慢で、季節や大きさによってさつまいもの水分量を調整しているのがおいしさの秘訣です。

 

また、春から夏にかけては冷たい焼き芋スイーツやSNS映えを意識したかき氷を販売するなどの戦略も特徴的です。

Facebook Twitter 公式サイト

 

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まとめ

焼き芋を食べて笑顔になっている女の子

焼き芋の移動販売は、今後もさらなる革新が期待される商売です。

 

また、焼き芋を食べた人の笑顔を間近で見られるというのは、移動販売事業者にとって何よりのやりがいにつながります。

 

この機会にぜひ、焼き芋のキッチンカー開業を目指してみてはいかがでしょうか。

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