 アイキャッチ.jpg)
キッチンカー開業には、さまざまな費用がかかります。
車両費や設備投資などの計画を立てておかないと、すぐに予算オーバーとなってしまいます。
予算オーバーにならないためにも、開業に向けてどのような費用がかかるか理解しておきましょう。
この記事では、キッチンカー開業にかかる費用を紹介します。
キッチンカー開業に掛かる費用
キッチンカーで開業する場合様々な費用がかかってきます。
具体的にかかる費用として、
- 車両購入費
- 設備購入費
- 原材料費
- 営業許可申請費
- 資格取得費
- 賃貸量
- 広告費
- 容器、販促品費用費
- 車両維持費
- 出店料
- その他費用
このような費用があります。
ここからは、キッチンカー開業でかかる様々な費用を詳しく解説していきます。
車両購入費
キッチンカー開業に一番重要なのが、「車両購入費」です。
キッチンカーの購入は、実に経費の80%を占めます。
具体的なキッチンカー車両本体の値段は以下の表になります。
車両本体価格の内訳 | 税込み価格 |
ベース車両(4WD/AT車) | 1,008,000円 |
バックモニター(工賃込) | 50,000円 |
ETC(工賃込) | 10,000円 |
スタッドレスタイヤ4本 | 50,000円 |
合計金額 | 1,118,000円 |
こちらの表は、軽バンタイプの新車価格になりますが、あくまでも参考程度となります。
中古車で購入する場合や、レンタルで利用する場合は値段が変わるので注意しましょう。
キッチンカーを用意する方法は 、大きく分けて以下の4つがあります。
- 所持している車を自力で改造する:約50万円
- 所持している車を改造してもらう:約100万円~130万円
- 移動販売車を購入する:約200万円~250万円
- 移動販売車をレンタルする:1日あたり5万円、1週間あたり約18万円
まずは、あなたがキッチンカーのベースとなる車両を持っているかどうかで本体にかかる費用が変わってきます。
また、ベースとなる車につけるオプションや、キッチンカーにどの設備を載せるかでも費用が前後してくるでしょう。
キッチンカーの価格について詳しくはこちらの記事をお読みください。
設備購入費
キッチンカーは、車両を準備しただけでは開業することができません。
販売するメニューを決めて、必要な調理器具を用意しなければいけません。
例えば、焼きそばやお好み焼きを作る場合、料理に使う鉄板の価格はおよそ7~10万円。
ケバブを調理するケバブマシーンは、およそ7~8万円ほど費用がかかります。
上記で紹介した費用はあくまでも目安で、設備によっては値段がピンキリです。
中には、安い機材も販売されていますが、クオリティが低い場合もあるのでしっかりと確認してから購入しましょう。
ビジネスの規模や用意できる資金によって調理器具のクオリティを選びます。
また、調理器具ではありませんが、冷蔵庫や発電機などを購入する費用も必要となってきます。
原材料費
キッチンカーではお客様に料理を提供するので、もちろん材料費もかかってきます。
価格の相場として、売上の30~40%程度が目安となります。
なるべく、食品のロスが出ないように配分を考えながらレシピを作らないといけないので、きちんと計画しておかなければいけません。
それ加えて開業前にメニューの練習や研究が必要な場合は、試作用の費用が必要となってきます。
実際に、目標の売上価格によって変わりますが、利益の比率には十分注意しておきましょう。
営業許可申請費
キッチンカーを出店するには、各自治体ごとに許可を得る必要があります。
費用は1業種ごとに14,000~18,000円ほど必要となります。
例えば「菓子製造許可証」と「飲食店営業許可証」を取得する場合、1自治体あたり28,000~36,000円ほどかかります。
他の地域でも営業してるならば、さらに高額になります。
具体的な業種として、
- 菓子製造許可証
- 飲食店営業許可証
- 喫茶店営業許可証
など、提供するメニューによっても必要な許可証が異なります。
また、営業許可証は5年更新となっているので、5年ごとに更新費用も必要です。
営業許可を取得するためには、自治体から検便を受けなければいけないので、 検便費用も別途1,000円かかります。
資格取得費
キッチンカー開業には、食品衛生者の資格を取得しなければいけません。
こちらの資格を持っていないと、料理や食品などを販売してはいけません。
講習を受ける費用はおよそ9,000円で、約6時間程で終わります。
賃貸料
「営業許可証」を取得する際に、別途仕込み場所が必要となる場合があります。
自宅では許可が下りないので、新たに仕込み場所を確保する必要があります。
家賃として、1ヶ月あたり10万円程度かかることを想定しておきましょう。
広告費
場合によっては広告を出稿して様々な所に宣伝をしなければいけない場合があります。
ネットやブログなどを使い広告を出す場合や、チラシのポスティングなど選択肢は様々です。
またキッチンカーのロゴやデザインを作る資金も 、広告費に含まれます。
このような場合は広告費が嵩んでいきます。
当たり前ですが、広告を出さないのであればこの費用は削減できます。
容器・販促費用費
キッチンカーで販売する時の容器や、 営業する時に必要な看板やメニュー表などの費用も必要となってきます。
販促品とは商品を購入してもらうために使うものを指し、チラシや看板、ショップカードがこの費用に当たります。
包装紙として透明のカップでおよそ400円程度かかります。
また、キッチンカーの店前に出す看板がおよそ3,000円~2万円。
容器・販促費用費は大体、売上の2%程度を目安にしましょう。
車両維持費
キッチンカーでも、賃貸料が発生します。
キッチンカーを普段停めておく駐車場代や、車両保険料、自動車税、車検費用など必要となります。
以下の3点がキッチンカーの営業に毎月掛かってくる費用と運転資金の種類となります。
- 駐車場代:2~6万円(毎月)
- 保険料:4~7万円(年間)
- 車検料:4~7万円(2年間)
1ヶ月あたり、およそ15万円かかると考えておきましょう 。
出店料
イベントに出店する場合は、出店料が必要となります。
事前に「どこで出店するか」計画をしっかり立てておかないと、出店場所が見つからなかったり、初期費用の回収見込みが遅れたり様々なハプニングが起こります。
また、焦りや不安からミスが起きてしまい、最悪の場合廃業になってしまう可能性もあります。
出店にかかる費用は大体3,000円~1万円程度ですが、 イベント自体の規模によっても変わります。
他にも、出店の際に電源を借りる費用として1,000円程度支払いがいる会場もあります。
自分の営業力だけで安定した収入を得る設定スペースを確保するのは難しいことですが、フードトラックの営業場所を確保してくれているサービスなどもあります。
営業する場所によって、集客や売上にも大きな影響が出てくるので、営業場所の新規開拓は常に行っていきましょう。
その他費用
ここまで紹介した費用とは別に、
- 交通費
- キッチンカー製作中に何度か制作会社に足を運ぶ交通費
- 学習費
- 開業までに本を読んだり、セミナーに参加する費用
など様々な費用がかかっています。
キッチンカー開業資金の準備方法
キッチンカー開業をするためには、まとまった資金が必要となります。
基本的には自分の貯金を資金にする方法がありますが、今どうしてもお金がない場合は融資やローン制度の利用を検討しましょう。
ここからは、キッチンカー開業資金の準備方法を紹介します。
自己資金を貯金する
キッチンカーを開業するには、 およそ250万円~300万円ほど必要になります。
店舗型の飲食店よりも、開業費や維持費が安く済ませることができます。
ですが、 車両だけでも300万円ほどかかり、加えて車両の維持費や運営資格が必要になるので、できるだけ自己資金を貯金しましょう。
融資を受ける
先ほど、開業するだけでも300万円ほど必要だと言いましたが、現時点では自己資金がないという方も多いかと思います。
そんな時には、融資を受けることも必要となってきます。
キッチンカー開業に向けて、融資してもらえる機関は以下になります。
- 銀行
- 日本政策金融金庫
基本的には、銀行から融資を受けるのが無難です。
開業計画をしっかり立てた後、銀行に計画表を持って行き相談しましょう。
また、移動販売専用のローン制度を利用することもできます。
キッチンカーのローン制度を利用することで、乗用車を買う時と同じローンを利用することができます。
キッチンカーのローンは、およそ3年~5年が一般的だと言われており、およそ36回払い~60回払いにできるという計算になります。
キッチンカーの製作を業者に依頼する際に、必ずローン会社との提携があるかどうかもしっかりと確認しておきましょう。
他にも、リース制度を利用する方法があります。
リース制度とは、簡単に言うとキッチンカーを借りる制度のことを言います。
ただし、レンタルとは全く別物になるため注意しましょう。
リースについてはこちらの記事をご覧ください。
しかしリースは、毎月の使用料金をそのまま経費にすることができるメリットもあります。
開業時に知っておきたい補助金とは
キッチンカーを開業する時に知っておきたいのが、様々な補助金を受けられる制度があるということです。
具体的な補助金制度は以下になります。
- 地域創造的起業補助金
- ものづくり補助金
- 地域雇用開発助成金
ここから、開業時に知っておきたい補助金制度を紹介します。
補助金
補助金とは、新しく事業をはじめとする事業主を対象に、国や地方公共団体が補助してくれる制度です。
具体的な補助金として、
- 地域創造的起業補助金
- ものづくリ補助金
などが挙げられます。
こちらの補助制度を利用すれば、創業資金の半額を融資してもらうことができ、しかも返済金もありません。
対象者の条件として、補助金は経費に使われることや認定市町村での開業や従業員1人のみでしか適用されない、などがあります。
このような補助金をしっかり活用して、開業時の資金をなるべく少なく済ませられるようにしましょう。
また最近では、新型コロナウイルスの影響から飲食店を支援するために打ち出された補助金や助成制度もあります。
こちらの補助金も、キッチンカー開業時に利用できるものがあります。
政府が全国に向けて出したもので、各自治体や都道府県に申請が必要となります。
都道府県関係なく、全国で利用できる補助金として「小規模事業者持続化補助金」というものもあります。
こちらはキッチンカー単体に向けての補助金ではありませんが、感染症の影響を受けてビジネスモデル転換や新しい投資に対する補助金なので、キッチンカー開業の手助けにもなります。
助成金
助成金とは、厚生労働省が管轄している支援金です。
条件を満たしていれば、誰でも受給できるのが特徴となっています。
具体的な助成金制度として、「地域雇用開発助成金」が挙げられます。
2年を通して募集している場合が多いですが、人気の助成金は早めに終了となる場合もあるので注意が必要です。
補助金や助成金は、時期や地域によっても異なるため必ず自治体に確認しましょう。
キッチンカーを開業するメリット
そもそも、キッチンカーで開業するメリットはどんなものがあるか、おさらいしておきましょう。
テイクアウト需要が伸びている
皆さんもご存知の通り、 コロナウイルスの影響でなかなか外食することができません。
そのため、テイクアウトを利用するお客様が増えてきています。
実際に、固定店舗を持つ飲食店もキッチンカーでの販売に参入するケースがあるなど、飲食業界でも注目を集めている販売方法です。
キッチンカーの中で料理することができるので、固定店舗と同じように出来たての料理を提供できるメリットがあります。
オフィス街や商業施設だけでなく、住宅街やマンションなどへの進出が増えていることから、テイクアウトは大変注目されていることが分かります。
自治体がサポートしてくれる
様々な自治体からサポートを受けることができます。
例えば近所に飲食店が少ないエリアから出店の誘いが来たり、業態転換に対する助成金を設けている地域もあります。
このようなサポートを活用することで、キッチンカー営業へ新規参入しやすくなっていることがメリットでもあります。
どんなキッチンカーを開業するかで必要資金は異なる
ここまで、キッチンカー開業にかかる費用などを紹介してきましたが、実際はどのようなキッチンカーを開業するかによって必要資金は変わってきます。
自分の販売方法にあったキッチンカーを購入しなければいけませんし、販売したいメニューにあった設備を導入しなければいけません。
他にも、材料費や販売に必要な容器・販促物など、お店によって必要なものは変わってきます。
なので、事前にしっかりと計画を立てて、どのくらい資金が必要なのか予算を出しておくことをおすすめします。
事前に計画をしっかり立てていないと思ってた以上に費用がかかってしまい、予算が足りなくなってしまう、なんてこともあり得ます。
そうなると、開業日に遅れが出てしまったり、思っていた設備と違ったりなど、営業に関して重大なミスが出てきてしまう可能性があります。
MYキッチンカーなら費用に合わせた車両をご提案
Myキッチンカーでは、予算・キッチンカーの車種など、お客様のご要望に合わせた料金プランをご用意。
軽トラック車両であれば350万円からキッチンカー製作プランがあり、もちろんオリジナルラッピングにも対応しております!
MYキッチンカーなら、世界にひとつだけのオリジナル車両をリーズナブルな価格で製作可能です。
なお、MYキッチンカーでは新車の製作や中古車販売だけでなく、レンタルやリースなど幅広いプランを取り扱っておりますので、お客様に合わせて最善の利用方法をご提案させて頂きます。
まずはお気軽にご相談ください!
▼詳しい料金プランについてはこちらをご覧ください
まとめ
今回は、キッチンカー開業に必要な資金を紹介していきました。
キッチンカー開業にかかる費用項目は 、以下のようなものが挙げられます。
- 車両購入費
- 設備購入費
- 原材料費
- 営業許可申請費
- 資格取得費
- 賃貸費
- 広告費
- 容器・販売品費用費
- 出店料
- その他費用
開業するにあたり、ほとんどの方が自己資金の貯金でやりくりしますが、融資や助成金なども活用することをおすすめします。
開業するには250万~300万円必要と言われており、このような大金をいきなり集めることは非常に難しいです。
国や地域が応募をしている助成金などを活用すると、 半分以上の資金を助成してくれる制度があります。
このような制度を活用することで、上手にキッチンカーを開業してくださいね。